Y様がレストアで持ち込まれたSTRATOSのフレームは、60年代から90年代にかけて競輪で大活躍された藤巻昇選手のフレームでした。フレームを手にするY様、初めての工房ということで少し緊張気味です。
村山ビルダーによって細部にわたり現状チェックがなされています。
フォークにおける塗装の傷。
ヘッドチューブにも小さいながら塗装の傷があります。
トップチューブには Noboru Fujimakiのネーム!
この“藤巻昇 600昇”は“600勝”にかけたもの。貴重な“お宝”シールです。
特徴ある形状の“モノステー”
村山ビルダーの感想は、まず、“伝説の藤巻選手”の、それもレアな練習用のフレームが、この様な完璧な状態で存在していたこと自体が信じられないとのことです。1998年に村山ビルダーが藤巻選手の練習用バイクとして製作したものに間違いなく、競争用の規格で出来ない藤巻選手の好みが反映されているそうです。具体的にはシートステーを形状に特徴のある“モノステー”を採用し、普段使う競争用よりも硬い、断面がオーバル形状となっている楕円パイプのCOLUMBUS MAXを採用している点などです。非常に保存状態が良いので、レストアすればライディングに問題ないとY様へ説明がありました。
はじめは硬い表情だったY様も村山ビルダーの話を聞かれて思わず笑みが溢れています。レストア完成が楽しみです。
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– 続く-